当院で行っている検査方法と、その検査によって発見できる病気などについてご紹介しております。
検査や病気に関わる参考知識としてお役立てください。
血液の炎症反応迅速検査
指先からの少量採血にて行います。院内にて約5分で結果が得られます。感染症・炎症の早期発見と重症度判定が可能となります。
溶連菌・各種ウイルスの迅速検査
院内にて溶連菌、各種ウイルス(インフルエンザ、アデノウイルス、RSウイルス)の検査が可能です。機器の導入により、迅速・正確に、また客観的な測定結果を得ることができます。
その他、検査可能なウイルス
便ノロウイルス・ロタウイルス・アデノウイルス
尿検査
尿を検査することで、感染症時の脱水や栄養不良状態の把握ができます。また、尿路感染症や各種腎臓疾患のスクリーニングが可能となります。
呼吸機能検査
年長児では、気管支喘息の診断、状態把握に有用となります。
食物経口負荷試験
食物経口負荷試験とは?
血液検査や皮膚テストだけでは、食物アレルギーを正確に診断することはできません。そこで、アレルギーの原因と考えられる食物を食べてみて、どの程度摂取できるかを検査するのが食物経口負荷試験です。原因アレルゲンの特定、耐性獲得(食べられるようになったかどうか)の診断が可能となる他、症状が誘発される量を明確に求めておくことで、日々の食生活で摂取できる分量や食品を選別することができます。
実施方法
院内で1.5〜2時間かけて行います。原因と考えられる食物を持参いただき、一定量(少量から段階的に増量)を15〜20分間隔で食べてみて、アレルギー反応が出るかどうか確かめます。
当院では、持参いただいた食物を衛生的に管理するためのキッチンと、落ち着いて検査を受けられるように専用スペースを設けました。
症状が出た場合の対処
食物経口負荷試験では、かゆみ・じんましん、咳・喘鳴、腹痛・嘔吐などの症状からアナフィラキシーという全身の症状を引き起こす場合もあります。
当院では、医師、看護師によるこまめな観察を行っています。症状が出た際には、検査を中止し迅速に治療を行います。
その後のフォロー
負荷試験の結果をもとに、摂取できる食品の種類・量を指導します。定期的に通院をしていただきながら、徐々に摂取可能量を増やしていきます。