アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは？

アトピー性皮膚炎とは、かゆみをともなう治りにくい湿疹が、長期にわたって続く病気です。主な原因は、アレルギーにより皮膚の保護機能が低下してしまっていることです。
※6ヶ月以上（0歳児では2ヶ月以上）続くと慢性と判断します。

主な症状チェックリスト

□ 皮膚がかさかさ、ごわごわしている □ ぶつぶつや赤みがある □ じゅくじゅくして引っ掻くと液体が出てくる

□ 強いかゆみがある □ 左右対称に湿疹ができる □ 湿疹発症後、6ヶ月経過している

アトピー性皮膚炎の治療法

標準的な治療法では、皮膚本来の機能を取り戻すための塗るお薬やスキンケアが中心です。場合によっては、かゆみを和らげるための飲むお薬も使います。当院では症状に合わせて塗り薬の具体的な塗り方や弱い皮膚をいたわるためのスキンケア（洗い方、使う石鹸、保湿の方法など）についても、専門の医師がきちんとご説明致します。

アトピー性皮膚炎治療で大切なこと

① 皮膚がもつ「バリア」の機能の向上

皮膚は、外からの異物の侵入や水分蒸発による皮膚の乾燥を防ぐ「バリア」の役割を担っていますが、アトピー性皮膚炎では、この「バリア」の機能が低下しているため、外からの異物が簡単に皮膚の中に入りやすい状態になっています。こうした「バリア」の弱さは元々遺伝的に受け継いだ体質です。適切なスキンケアで弱い皮膚をいたわり「バリア」の機能を向上することが皮膚の炎症を防ぐ上でとても大切です。

② 治療を途中でやめたりせず、きちんと行うこと

アトピー性皮膚炎は、風邪などの感染症とは異なり、治ったように見えても、すぐに治療をやめてしまうと悪化することもありますので、治療を途中でやめてしまわずきちんと続けていくことが大切です。